本日の対談:TEPPEN GYM(TEAM KSK)プロキックボクサー 丹羽圭介

平林:今回のお相手は、“神童”那須川天心で有名なTEPPEN GYMを本拠地にプロキックボクサーとして活動する傍ら、自身が運営する「ケイトレ」にてパーソナルトレーナーも務める丹羽圭介さんです。宜しくお願いします。

丹羽:宜しくお願いします。

平林:早速ですが、丹羽選手の強化にゲームアウェアネスプログラムを導入させてもらって、どれくらいになりますか?

丹羽:以前のジムから独立してからなので、もう2年くらいですね。

平林:早いものですね。丹羽選手がプロキックボクサーになったきっかけは何だったのでしょうか?

丹羽:実は大阪から東京に出て来たときに、最初は役者を志していたんですよ。
役者の卵として3年くらい活動していたのですが、その3年を経て、食うためには、人にはないズバ抜けた特徴や特性など「売れるナニか」がないとダメだなと痛感して悩んでもがいてました。

平林:当時の役者時代の宣材写真を見せてもらって「すごいイケメンだ」って言ったのを覚えてる(笑)。

丹羽:バイトしながら3年くらいやっていたのですが、なかなかうまく行かなくて悩んでいた時に、当時から仲良く絡んでもらっていた、現在はロシアで活動、活躍している映画監督、俳優の木下順介さんから「プロキックボクサー(当時)のHAYATOのスパーリングパートナーをやってくれないか」と言われたんです。そこで初めてキックボシングをやらせてもらって、何回か練習をするうちにHAYATOさんから「丹羽くんいいね、キックボクシングやってみなよ。俺がセコンドつくから。」と言われ、それがきっかけでアマチュア大会に出るようになりました。
その後はトントン拍子で勝利を重ねることができて、アマチュアKAMINARIMON全国大会で優勝して、プロに上がれるタイミングとHAYATOさんが引退してジムを立ち上げるタイミングがほぼ一緒だった事もあり、僕の人にはない、ズバ抜けて売れるモノはコレだ!と思い、この道を志しました。

平林:なるほど。役者はもうやるつもりはありませんか?

丹羽:チャンスがあれば色んな形で前に出ていきたい気持ちはありますが、まずはキックボクシングでテッペンとらないとですね。
テッペンとってNHKの体操のお兄さんをぶっ倒してキックボクシングお兄さんとして、健康運動を提供します。
その為に今はテッペンを取るために独立して、テッペンを取るための練習をして、パーソナルトレーニングの「ケイトレ」を立ち上げてそこでパーソナルトレーナーもやっています。

 

ビジョントレーニングの効果を実感

平林:丹羽選手にはゲームアウェアネスプログラムの中で、正しく目を使用するための「ビジョントレーニング」も受けて頂きましたが、自分の目の様々なことを計測し、知ってみてどう思いましたか?

丹羽:これまで23戦やってきてKO負けもKO勝ちもありましたが、自分の細かい特性や使い方のクセというものが分かっているようで分かっていなかったので、それをピンポイントで当てられたのが「あぁ、やっぱりかぁ」という感じですごく大事だと思いました。「ビジョン」がパフォーマンスを司るという意味では、ちょっと図星すぎてびっくりして、自分をさらけ出されたような感じでした。

平林:そうやって自分の身体を知ってみて、それを意識しながら知識を乗せてさらにトレーニングを重ねて行く中で、自分で変化を感じた部分はありましたか?

丹羽:自分がこれまでなんとなくの感覚でやっていた「見ようとする」「視野を広く見る」ということを、しっかり自分の目を使って意識的に落とし込むことでビジョンが広がったと言うか、自分の練習に対する姿勢もそうだし、見え方も感じ方も変わってきました。

平林:この間の試合を見させてもらいましたが、前回の判定負けの試合よりも、ずいぶん意図的にパンチを当てることが出来ていたと思いますし、相手の動きを本当に「見切った」と言えるシーンもあり、楽々と避けられているように思いました。相手の選手もずっと嫌そうな顔をしているイメージがありましたが、試合中はどう感じていましたか?

丹羽:相手が動くことも良く見えていたし、自分が動いていることも客観的に見えていました。事前に相手の弱点も分析した上で僕が先に当てに行って、当てた時には視野も良く見えていた感覚があったので「今日は全然打たれる気がしない」というのはありました。相手もイライラしてきたので、ゲーム感覚で試合を楽しむことができました。

 

フィジカルトレーニングで得た「気づき」

平林:ビジョントレーニングの他に、ラグビーのナショナルチームレベルでも使われている世界最先端、特にヨーロッパで使われている「フィジカルトレーニング」も一通りやってみましたが、そこでも何か気づきはありましたか?

丹羽:ありましたね。細かく身体を動かして身体のバランスを瞬時に見るトレーニングをする中で、自分はバランスが取れていると思っても、後から映像で見返すと全然バランスが取れていなくて、自分の身体を分かっているようで分かってない部分が、意識することでかなり変わりました。
筋力や体力は日々の練習で培うことができますが、そういう細かいバランスや自分の身体を自在に使うということが大事だなと実感することができました。

平林:細かく言うと神経系・スタビリティ・モビリティという、身体の動作をダイナミックにしていくことのトレーンニングでしたが、このトレーニングを導入する前の自分の姿と、トレーニング導入後の自分の姿を比較してみても全然違ったんじゃないですか?

丹羽:全然違いましたね。
ある程度のレベルに行ったらプロは必死に練習して努力するのは当たり前で、技術にしてもフィジカルにしてもレベルが高くなって拮抗していく。
それ以上のところに行こうとしたら、自分で現状と理想の意識レベル、抽象レベルを上げていかないと勝てない。
こういう細かい身体の使い方とか、バランスの取り方を自分で意識してちょっとずつ上げていけるゲームアウェアネスプログラムのフィジカルトレーニングは、すごく大事だと思います。

 

個人競技においても重要な「チームワーク」と「規律」

平林:ゲームアウェアネスプログラムの一つでもある「規律の文化作り」の中で、マインドセットや「強いチーム作り」というものがあるのですが、格闘技のような「個人競技」においても「チームワーク」を意識することについてはどう思いますか?

丹羽:勝つために重要だと思います。キックボクシングは個人競技のチーム戦。
まず自分がどうなりたいか、どう勝ちたいかの「志」はもちろんですが、その熱量を着火してもらうためには指導してくれるトレーナー、信頼するセコンド、共に切磋琢磨していく練習仲間、対戦相手、そして期待を背負って会場で応援して共に戦ってくれる方々のおかげでリングに上がって戦えています。
リングで上がるのは一人ですが、その一人で戦うためには色んな人の協力があってこそ良いパフォーマンスが出せます。その信頼関係があって、それまで過ごして来た密度の濃さが、リングの3分間とラウンド数の中に凝縮されます。リング上でのマンパワーを最大限発揮する為にも、全部の課程の中でそれらのクオリティが高くないと真のトップにはなれないと思います。

平林:TEPPEN GYMの那須川会長も含めて、丹羽選手は本当に良い指導者やプログラムと環境をフルに使って活動されていると思いますが、戦略的に戦いの準備をしていく重要さは感じていますか?

丹羽:その重要さはすごく感じていて、やはりなんとなく練習していくのではなく、自分自身が信頼して反復練習をして行くしかないと思っています。なんとなくの練習をすると、なんとなく試合をしてしまうことになるので、勝つために何が必要で何をしなければならないかを考えながらクオリティの高い練習を反復することが重要だと思います。

平林:丹羽選手は普段から反復練習が出来ているので、それはすでに規律がベースにしっかりとある証拠ではありますが、「規律」についてはどう感じていますか?

丹羽:勝負は「100%必ず勝てる」ということはないので、それを「勝つための勝率を100%に近づける為の納得のいく過ごし方をする」ためにどれだけクオリティの高い準備が出来るかが大事です。2年前よりも明らかに今の方が激しいし難しいこともやっていますが、以前よりもとても充実しています。
皆の勝つ、強くなる、成長する、テッペンとる!という強い想いや、その志に沿った規律が集まるパワースポットになっていますね。

 

ゲームアウェアネスプログラムがオススメな選手像とは?

平林:素晴らしいですね。丹羽選手から見て、ゲームアウェアネスプログラムは、どんな選手たちにオススメだと思いますか?

丹羽:現状に満足することなく、常に昨日以上の自分以上になる気持ちで、プラスアルファを求めるアスリートであればとても有効だと思います。現状維持は衰退だと思っています。

平林:丹羽選手は、それに結構早く気づきましたよね。

丹羽:そうですね。自分自身で色々とやってきましたし、ガムシャラにやる時期もありましたけど、練習にクオリティが必要だなと気づいた時に、ゲームアウェアネスプログラムはクオリティを上げる大きなきっかけになりました。

平林:丹羽選手はプロキックボクサー兼指導者でもありますが、キックボクシング界での展望はありますか?

丹羽:今、REBELS(レベルス)という大会に出場していて、前回良い勝ち方をしたことで、提案していた63キロ級の階級を新設してもらえる事になり、そのトーナメントが来年から始まり、12月5日(水)に後楽園ホールで、王座に向けての重要な試金石となる大会があるので、そこで最高のパフォーマンスで最高の勝利をして、来年2月の準決勝と4月の決勝戦に向けて全てを注いで命懸けで勝ち抜けてチャンピオンになります。なる為の過ごし方をガンガン高めていきます。
そしてその後はNHKの「歌のお兄さん」ではなく、「キックボクシングお兄さん」として健康寿命を延ばすような運動と食事をどんどん発信して行きたいなと思います。

平林:最後の部分はずっと一貫しているコメントですね(笑)。

丹羽:ネタのように笑われますが大真面目にそこに挑戦していきます。笑われるくらいの挑戦こそ価値のあるモノだと思っているので、笑われながら有言実行のチャレンジをし続けていきます。試合に勝ってベルトを取ってチャンピオンになるというのは、やってきた事の一つの証明でもあり、恩返しでもある。そしてその次に向かうための大いなる切符なので、その先に「ケイトレ」を通じて高齢者、障がい者、これからを担う子供たちに心とカラダの健康を届ける、そして世の中のネガティヴをポジティヴに共に楽しんで今を生きていくという事をやっていきます。

平林:期待しています!ありがとうございました。

(2018年10月中旬 取材)

 

丹羽圭介選手 今後の試合予定

■2018年12月5日(水) 後楽園ホール
・REBELS.59
VS 潘隆成

■REBELS HP
http://rebels.jp/

■丹羽圭介選手 公式HP
http://www.ksk28.com/

■TEPPEN GYM HP
http://team-teppen.com/

 

 

平林泰三 プロフィール

・名前:平林 泰三(ひらばやしたいぞう)
・生年月日:1975年4月24日
・血液型:AB
・出身地:宮崎県

2005年にアジア人初となるフルタイム(プロ)レフリーとなり、世界中で活躍し、数百試合でレフリーを務め、2007年には『Newsweek』誌において、「世界が尊敬する日本人100人」に選出されました。
ラグビー日本代表のバックルームスタッフとしてゲームやレフリー分析などに尽力し、2015年のラグビーW杯イングランド大会で繰り広げた強豪チーム・南アフリカ代表との一戦での劇的勝利にも貢献。
現在は各スポーツ団体に対し、新しいコーチングプログラム「ゲームアウェアネスプログラム」の開発・指導を行っています。

2018年10月1日より当社とマネジメント契約を締結

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